BMWスペシャルショップ
今回使用したメタライザーPRO。 添加剤ではなく修復剤だということだが、効果はいかに・・・
オイル添加剤やエンジン内コーティング剤など「燃費アップ!」を売り文句に 各メーカーからたくさんの商品がリリースされており、燃費アップ商品は非常に売れているらしい。
もちろん効果のほどは分からないが、少しでもガソリンを上手に節約できてエンジンに優しいものであれば是非試してみたいもの。 ただエンジンへの影響などを考えるとなんでもってわけにはいかず、まずは下調べついでにネットで検索してみたところ
「添加剤でなく修復剤」なる少々気になる記事を発見。
代表的な添加剤として、「エンジン内部の金属をコーティングし金属摺動面の摩擦を減少させて、 カーボンの付着、スラッジの形成を抑えることができる」など世界的に有名な商品がある。
それに対し 「修復剤」は、エンジン内部の金属面の凸凹や磨耗を特殊な溶剤を入れて修復するというものらしい。
真新しいこの発想に興味を引かれ早速メーカーへ問い合わせて取り扱いショップを確認。 私の愛車96年式 BMW E36 318i(走行8万km少々^^;)でもしっかり修復効果は得られるのか・・・、
横浜市にあるBMWプロショップ「オートファイン」で作業も行えるとのことでインプレッションを慣行することとなった。
同ショップ自身も管理ユーザーからの要望で実証したのがこの修復剤「メタライザー」との出会いらしいが BMW、アルピナ以外にポルシェでもテストを行った結果、納得の効果!ということで取り扱いを始めたという。
早速ショールームに隣接したサービス工場へピットイン。 通常はエンジンオイル交換も同時に行うとより効果が上がるらしいが、すでに2週間前にオイル交換をしたばかりだったので
無理言って交換なしで作業をお願いした。
アイドリング中の愛車、96年式 BMW E36 318i。メタライザーがエンジン内部の凹凸や磨耗を修復中とのこと。8万キロ働いたエンジンがどこまで回復するのか注目だ。
「エンジン内部の金属は歯車、ベアリング部など金属と触れ合い磨耗していき、スラッジとなって循環されます。 磨耗した金属やスラッジはパワーダウン、異音、トラブル発生の大きな要因となるのは言うまでもありません。
そんなエンジン内部の磨耗を修復できるのがメタライザーです。 溶剤の中に含まれているMRCと呼ばれる修復触媒がオイルの中に溶け込んだ細かな鉄イオンを結晶化、移動させて、
金属表面の凸凹や磨耗を修復(埋める)させる作用があります。復元した修復部分は元の素材である鉄と一緒ですので 磨耗や熱に対しての安定性が高く寿命も長くなります。
オイル添加剤との大きな違いはここにあり、オイル添加剤にもいろいろありますが、基本的にエンジン内部の金属を特殊な膜を作りコーティングして金属疲労を守ります。
対してメタライザーは金属磨耗してしまった金属表面を修復してくれるんです。」
お話をお伺いした、株式会社オートファインの工場長。BMW、アルピナは勿論のこと、ポルシェ、フェラーリといった輸入車全般に精通した整備のプロフェッショナルだ。
「基本的にパワーアップとかトルクアップとかメーカー数値より上回るようないわゆる「速くなる」ということはありません。 またハードに壊れてしまったエンジンに対しても同様に効果は得られません。
あくまでも中古車に対するメンテナンスアイテムとしての効果が期待できるという位置付けです。 中古車である以上新車と同等のエンジン性能はありませんが、このメタライザーなら新車当時に近いところまでコンディションアップが図れます。
なので施工することにより「エンジン音が静かになった」「レスポンスが良くなった」「性能回復」などを体感できるはずです。」
「MRC修復触媒は、金属面に傷がつくと再修復する特徴があります。よってエンジン自体に自己修復性が備わりますので 長期間の持続性があります。車の使用頻度、使用目的にもよりますので一概には言えませんが、通常の街乗りを年間3万km使用するようであれば
1年に一度の施工で車のコンディションを維持してお乗りいただけると思います。6回のエンジンオイル交換に一度の計算ですね。」
「正直どんな車にもオススメします! 特に輸入車の場合、メーカーが30万kmの走行を想定した車作りを考えています。強硬な部品で組み上げられているため
たとえば新車の場合はいわゆる「あたり」を出してあげるために、中古車には金属磨耗の大小にかかわらず「修復」させるための施工は どんな車にも効果を発揮できます。体感できるかできないか? これは新車の場合は体感しにくいでしょうね。
それと、エンジン以外にも、ミッション、デフなどでもテストを行いましたが効果が現れております。 エンジン以外の使用に関してはショップさんと相談の上施工したほうが良いと思いますよ。」
実は今回入れてもらったメタライザーは一般に出回っている市販品とは異なる「メタライザー PRO」を使用した。
PROは、メーカーから認定されたショップだけが取り扱える。
しっかりした商品→しっかりとしたお店で→しっかりと効果を体感できる! という図式だろうか。
1時間のアイドリングも終了し、早速アクセルを踏み込むと・・・
やはりエンジンの静粛性の効果がはっきりと感じられる。 アクセルを戻すときの雑音がほぼ解消!!
作業いただいたオートファインさんにお礼を言って、早速試乗をかねて高速道路へ。
正直、高速へ向かう道中エンジンの静粛性は感じられるもののそのほかはあまり感じ取れなかった。 が、しかし・・・ 高速の料金所をくぐり加速、巡航、加速。すればすれほどにフィーリングが違う!?
レスポンスが変わった?! いやレスポンスが良くなってる! 回転がスムーズ! 音が静か!(しつこい^^;)
正直ここまでの効果を得れるかどうか、半信半疑だったことは確かだった。 理屈では理解できたとしてもそんなうまい話があるものか!ってな思いが正直なところではあったが
こんな私でも確かなエンジンフィールの違いを感じることができた。 車の個体差や使用環境によって変わってくるはずだが、まずはエンジン性能を修復すれば必然的に燃費アップにも直結するのではないか?
更なる向上に向けてのオイル添加剤もありなのか?
興味のある方は、まずは取り扱いショップ探しからはじめてみてはいかがだろうか? そして、愛車のコンディションをしっかり把握した上で手を加えることがエンジンにも懐にも地球にもやさしい車になるのではないだろうか?
■製造元
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■取材協力
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有限会社メタライザーコーポレーション
〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-1-5
URL: http://www.metarizer.com
「メタライザー」を製造するその名も「メタライザーコーポレーション」! 市販されている商品は2タイプ。
性能回復タイプの「メタライザー EX」、燃費向上タイプの「メタライザー LIGHT」 今回使用したのは、プロショップにしか卸していない「メタライザー
PRO」。 興味のある方はホームページでまずはチェック! |
株式会社オートファイン
神奈川県横浜市青葉区美しが丘西3-2-7
URL: http://www.autofine.com
今回取材をお願いしたのは横浜市にあるBMW・アルピナプロショップ「オートファイン」 特に修理やメンテナンスに定評があり全国のユーザーから支持されている。 |